南カリフォルニア起業家が集まるコンファレンス ‐Startup Grind SoCal‐ 現地レポート

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多くの南カリフォルニアスタートアップ起業家達が参加するイベントの一つにStartup Grind(スタートアップ・グラインド)がある。

2016年9月27日にロサンゼルスで開催されたStartup Grind SoCalイベントの模様をお伝えしよう。

Startup Grindとは

 

シリコンバレーで設立されたStartup Grindは、現在世界85か国200都市で起業家達をサポートすべく、スタートアップイベントを開催している。Google for Entrepreneursが支援するスタートアップコミュニティーの一つである。

毎月開催されるFireside Chat(ファイヤーサイド・チャット)と呼ばれるイベントでは、既に成功しているスタートアップ起業家を招き成功の鍵になった事や失敗例など経験談を語ってもらっている。このイベントへのチケットは約$15とお手頃で、多くの起業家達が参加する。ファイヤーサイド・チャット前後にはネットワーキングタイムが設けられ、同じくスタートアップ業界にいる起業家達と交流できる。ファイヤーサイド・チャットは、フォーマルに名刺を交換しあうビジネスイベントというよりは、仲良く友達になり、お互い助け合いましょうといった雰囲気だ。

今回参加したStartup Grind SoCalはファイヤーサイド・チャットとは違い、大きなコンファレンスとなる。観光名所でもあるThe Getty Center(ザ・ゲティー・センター)近くにあるSkirball Center(スカボール・センター)で開催された。

メイン会場では、有名起業家たちがステージに立ち体験談を話す。セミナーやピッチイベントも行われ、イベントには数千人の起業家が参加していた。

インスピレーションとなるスピーカー達

 

起業するにあたり、あなたのインスピレーションとなった人(影響を受けた人)は誰ですか?と私は起業家達によく質問する。人それぞれもちろんインスピレーションとなる人は違うが、このイベントへ参加し多くのスピーカーが私のインスピレーションとなったのは間違い無しだ。

中でも一番印象に残ったのは、WeWorkのコーファウンダーMiguel McKelvey氏だ。コーワーキングスペースという言葉を日本でも最近よく聞かもしれないが、オフィスをシェアしネットワーキングしやすい環境を作り上げたのがWeWorkだ。マンスリーのお値段もお手頃だが、時間制でもオフィスを利用できる。以前までの貸しオフィスと比べ物にならないほどお洒落で仕事に行くのが楽しくなる環境を作り上げた。

2010年ニューヨークにWeWorkコーワーキングスペースをオープンしてから、現在ではアメリカだけでも65以上のコーワーキングスペースを展開、アジア圏では韓国、上海、香港にもオープンし大人気。そしてなんと、WeWorkの評価額は現在100億ドル。

このコワーキングオフィススペースに続き、WeLiveというスタイリッシュな共同住宅を今年ニューヨークとワシントンDCにオープンした。1ベッドルームから4ベッドルーム部屋が選べ、短期間の滞在も可能だ。もちろん共同リビングなども用意されており、他の住居者との交流が出来る。起業家は忙しく、仕事以外の時間を取る事が難しいが、このWeLiveはそんな人達の出会いの場になっている。

Miguel McKelvey氏がステージで話した後、外でたまたまお話する機会を頂いたのでWeWorkの日本進出につき質問してみた。

彼は大学卒業後、日本に住んでいたと教えてくれた。初めてビジネスを立ち上げたのは実は東京で、English Babyというオンライン英会話サイトだったそう。English Babyは今でも多くの人に利用されているサービスだ。日本にも馴染みがある為、近い将来日本進出も視野に入れていると語ってくれた。「2017年中かな?」との発言もあったが、ぜひWeWorkそしてWeLiveが日本に近々オープンする事を私は心待ちしている。

他にもテレビやビジネス雑誌によく出ている有名起業家達が間近のステージに立ち成功と失敗を含む体験談を語り、今頑張っているスタートアップ起業家達には心に響くメッセージが多かった。

 (WeWork コーファウンダーMiguel McKelvey氏と。)

 

有名アクセラレーターへアピール

 

今回は世界でも有名な、500スタートアップスへピッチを行うというセッションもあった。500スタートアップスからはパートナーの Andrei Marinescu氏が審査員として参加し、勝者を選んだ。その模様を少しビデオでも紹介しているが、とてもカジュアルで楽しいピッチコンテストだった。

このピッチコンテストだけでなく、スピーカーがステージに立つ合間時間には

、10人ずつほど起業家がステージに上がり参加者の前でピッチする機会も与えられていた。良い宣伝の場になるのは間違い無しだ。

私は今までシリコンビーチ(ロサンゼルス)のスタートアップイベントで日本のスタートアップ企業に出会った事が残念ながらまだ無い。アジア圏では、中国や韓国からのスタートアップがシリコンビーチ(ロサンゼルス)に進出して来ているようだ。

ロサンゼルスはシリコンバレーとは一味違い、テクノロジーだけでなく他の分野でも沢山の企業が集まり、最近では海外のベンチャーキャピタルもシリコンビーチ(ロサンゼルス)スタートアップに注目しているようにも見える。

日本のスタートアップも、シリコンバレーだけでなく、ぜひシリコンビーチでも一度挑戦してみて頂きたい。シリコンバレーとは一味違った出会いがあるだろう。

Startup Grindは起業家の味方!

 

Tech Crunchなどのスタートアップイベントに比べるとお値段が大分安いが、リーンスタートアップを目指すスタートアップからするとその数百ドルという金額を出すのが辛い起業家も多いのでは無いだろうか。日本から参加するとなると尚更高くなってしまう。今回なんとStartup Grindではスカラシップ(給費)チケットを用意し多くの起業家達が参加できる体制をとっていた。チケット購入予算が無いというスタートアップは、一度このスカラシップチケットに応募する事をお勧めする。

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