シリコンビーチとは?アメリカや海外の投資家も注目するスタートアップ企業メッカ

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©hipstarters

これまでIT企業を立ち上げるなら、目指すはカリフォルニア北部のシリコンバレーだった。ところが近年、それが少し変わりつつある。カリフォルニア南部の海沿いにあるロサンゼルス、サンタモニカ・ベニスビーチを中心としたエリアにGoogle、Facebook、YouTubeといた大手企業、さらには急成長中のHulu(動画配信サービス)やSnapchat(写真共有・チャットアプリ)などが続々とオフィスを構え、ITを含む様々な業種のスタートアップを立ち上げる人が増えているのだ。スタートアップを支援するインキュベーターやアクセラレーターも集まり、投資家やベンチャーキャピタルからの投資額も急増しているこのエリアは、シリコンバレーにちなんで今やシリコンビーチとまで呼ばれるようになった。

Represent LAというサイトの地図をご覧いただくと、シリコンビーチにいかに多くのスタートアップが集中しているかがわかる。

シリコンビーチでは毎日多くのスタートアップが生れるが、その中から成功するケースも出てきている。シリコンビーチの名前が世の中に知られた一つに挙げられるのがSnap Inc.の上場では無いだろうか。Snap Inc.というと今世界中の若者が利用する「消える写真シェアアプリ」である。2013年のFacebookの30億ドルを上回り34億ドルの調達額で先日3月2日に上場した。Dollar Shave Clubは会員に定期的に新しい剃刀の刃を郵送するサービスを始めて急成長、2016年にユニリーバ社に10億ドル(約1,000億円) で買収された。女優のジェシカ・アルバも成功した一人。赤ちゃんが安心して使える製品が欲しいという思いから、2011年Honest Co.を立ち上げていらい多くの人達に愛用されている。

シリコンビーチで起業した人に、なぜこのエリアを選んだのか実際に聞いてみると、様々なメリットが見えてくる。

・物価が高騰したシリコンバレーに比べ、生活しやすい。

・何といっても気候がいい。一年を通じてTシャツ・短パンで過ごせるほどの穏やかな気候、太陽が眩しい真っ青な空、風にそよぐヤシの木、サーフィンのできるビーチが多くそして近い、働く環境としては最高。

・ロサンゼルス空港から近い。渋滞がなければロサンゼルス空港からサンタモニカまでは車で15分ほど。出張が多い人にとっては非常に便利。

・ハリウッドには作曲家、映像クリエイター、ライターなどのアーティストやデザイナーが多く集まっているため、コンテンツ作成の人材探しには事欠かない。

・もともと映画・音楽・テレビなどのエンターテイメントやファッションの産業が盛んであるため、そういった分野のスタートアップを立ち上げやすい。

・様々な人種が集まっているので、マーケティングする際に異なるターゲット層を探しやすい。

長年シリコンバレーを拠点にしてきた起業家の中には、シリコンビーチはまだ成熟していないといった意見や、ハイレベルな創作意欲を刺激されるのはやっぱりシリコンバレーだ、といった意見も聞かれるがアメリカだけでなく海外からも多くの投資家がシリコンビーチに目を向けているのは確かだ。

今後シリコンビーチがどのように発展していくのか、大いに注目していただきたい。

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